コラム
塗料
【外壁塗装の塗料5種類】メリット・デメリットと失敗しない選び方
2022.11.23
家の外壁塗装を検討し始めたとき、多くの方が悩まれるのが「どの塗料を選べばいいの?」ということではないでしょうか。
外壁に使われる塗料といってもさまざまな種類が存在し、種類によってグレードや性能が異なります。高ければ良いというものでもなく、外壁材や目的に応じた塗料を選ぶことが大切です。
今回は数ある塗料のうち、主要な5種類を中心にご紹介。それぞれのメリット・デメリットや費用、耐用年数などを解説したうえで、はじめての外壁塗装でも失敗しない塗料の選び方を解説します。
そもそも、「塗料の違い」とはどのようなものかを知っておきましょう。
外壁塗装を検討している方であれば「シリコン塗装」や「ウレタン塗装」といった単語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。これらは塗料を生成する段階で使用する原材料(液体の種類や、含まれる樹脂の種類)が違うものであり、それによって用途や特徴、耐用年数も大きく異なります。
こうした豊富な種類の塗料の中から、ご自宅の外壁と相性の良いものを選択することが外壁塗装を成功させるカギ。
たとえば、多くの住宅で使用されている窯業系サイディングは、セメント系の外壁材であるため劣化していくと熱をためやすく、水を吸いやすい性質があります。よって、脆くなった基材を補強できるような含浸性のある下塗り材を採用する必要があります。一方、ALCの外壁材は吸水性に優れているという特徴があるため、防水性の高い塗料や湿気がこもらないようにするために透湿性の高い塗料がおすすめです。
このように、外壁の種類やダメージの進行状況によって適切な塗料は変わります。このことを理解したうえで、ご自宅の外壁にマッチした塗料を選ぶようにしましょう。
家の外壁塗装として使われている塗料は主に「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」の5種類です。基本的には性能や耐用年数が高いものほどグレードが高く、費用も高価なものになります。
各塗料の価格帯やおおよその耐用年数については以下の通りです。
それでは、価格帯の安いものから順に特徴を見ていきましょう。
デメリットは耐久性が低く、ほかの塗料と比べて頻繁に塗り替えが必要になることでしょう。コストパフォーマンスとしては決して良いとは言えず、現在外壁塗装ではあまり用いられていませんが、DIY感覚で短いスパンで外壁塗装を行いたいという方や、とにかく費用を安く抑えたいという方にはおすすめです。
紫外線に弱い、ひび割れしやすいなど耐久性は低め。外壁塗装としての持ちはあまり良くないため、定期的な塗り替えが必要になります。
一方でデメリットは、耐久性があまり高くない点です。アクリル塗料に比べて耐用年数は長いものの、近年は15年以上持つような高耐久塗料も多く登場しており、グレードとしては低めです。
一昔前までは外壁塗装でもメジャーな塗料でしたが、アクリル塗料と同じく耐久性に乏しいため、近年はあまり使用されていません。雨樋(あまどい/屋根に流れる雨水を地上まで運ぶための装置)などの付帯部を中心に使われています。
一方デメリットは、塗膜が固くなりやすいため劣化が進むとひび割れにつながる点や、性質上重ね塗りが難しく技術を要する点が挙げられます。また、シリコンの含有量によって耐久性や性能に幅があるため、「シリコン塗料だから」と一概に良いわけではないことを理解しておきましょう。
「ガイソーウォールシリコン」は上記のようなメリットに加えて、カビや藻類などの微生物の発生を抑制する「防カビ・防藻性」や、艶のある仕上がりと高い光沢維持力が特徴。このように、商品によってさまざまな付帯効果があります。
費用がかかったとしても、できるだけ長持ちさせたいという方にはおすすめです。
ガイソーのなかでも最高級グレードである「ガイソーウォール無機ACE」はラジカル反応制御機能も持ち合わせており、チョーキングなどの劣化も防ぎながら一度の塗装で長期間住まいの外観を美しく保ち続けます。
ただし、耐用年数が非常に長いことで外壁以外のメンテナンスと周期が合わせづらく、一般住宅の塗装としてはなかなか選択肢に上がりづらい種類かもしれません。
外壁塗装の塗料について調べていると、グレードとは別に「水性」「油性」や「1液型」「2液型」といった単語を目にするかと思います。これらの違いも塗料を選ぶうえで大切なので、知っておくようにしましょう。
水性と油性の違いは下図の通りです。
水性ボールペンと油性ボールペンの違いを想像すると分かりやすいかもしれません。どちらが良いか一概には言えませんが、価格の安さや環境影響(においなど)を重視するなら水性、耐久性を重視するなら油性を選ぶ方が多いようです。
外壁材や家の立地など環境によってもどちらを選ぶべきか変わるため、この点に関しては塗装業者にも一度相談してみることをおすすめします。
塗料を水やシンナーなどの希釈液で薄めてすぐに使うことができる1液型に対して、2液型はまず主剤と硬化剤と呼ばれるものを混ぜ合わせる必要があります。
1液型は手間も少なく価格も安いのがメリットですが、耐久性が低いため使用できる箇所が限られています。その点2液型は、価格は高くなりますが幅広い範囲に使用可能であり、耐久性も高いため、外壁塗装には2液型の方がおすすめだと言われています。
下図にメリット・デメリットをまとめましたのでご覧ください。
ただし、あくまでこれは傾向にすぎないため「マットな仕上がりになると必ずしも耐用年数が短くなる」ということではありません。ベースの耐久性は塗料のグレードによる部分が大きいですが、艶あり・艶なしで比較するとこのような傾向があるという参考程度にしましょう。
多くの方にとって、外壁塗装は人生でそう何度も経験するものではありません。費用も時間もかかるうえに、家のイメージを大きく左右するため、「思っていた仕上がりと違った……」なんて失敗したくないですよね。
最後に、外壁塗装工事で失敗しないための塗料の選び方をご紹介します。
迷ったときには、「シリコン塗料」か「フッ素塗料」から選ぶことをおすすめします。理由としては、外壁塗装として求める耐久性が十分であり、グレードとしても中ほどで高価格すぎないためです。
「外壁の塗り替えサイクルは10年」と言われているように、耐用年数が10年以上であるかどうかが一つのポイント。また、シリコン塗料は長い間主流塗料であったため各メーカーからさまざまな商品が出ており、好みの色を見つけやすくなっています。
さらに性能にもこだわりたい、劣化を防ぎたいという方はフッ素塗料も見てみるとよいでしょう。耐久性や性能としても優れており、近年はシリコン塗料以上に人気がある塗料と言えます。
また、すべてのメーカーで同じ色を取り扱っているわけではありません。シリコン塗料でグレー系にしよう、と塗装業者と相談して決めたとしても、そのメーカーでイメージ通りの色があるかどうかを確かめるようにしましょう。
各塗料メーカーではそれぞれの色見本を出しています。できるだけ大きめの色見本を用意してもらい、光にあてたりしながら様々な状態で色を見極めることをおすすめします。
想像していた仕上がりと違った、適切な施工ではなかったといった事態を避けるためには、複数の専門業者に意見を聞いてみることが重要。どの外壁にはどの塗料が適しているか、予算に対してどの塗料が良いかなどアドバイスがもらえます。
その際に過去の施工例の資料を見せてもらうなどし、実際の仕上がりイメージや施工技術を確認しておくとよいでしょう。
ガイソーではメールでの相談や無料のお見積り依頼を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
外壁に使われる塗料といってもさまざまな種類が存在し、種類によってグレードや性能が異なります。高ければ良いというものでもなく、外壁材や目的に応じた塗料を選ぶことが大切です。
今回は数ある塗料のうち、主要な5種類を中心にご紹介。それぞれのメリット・デメリットや費用、耐用年数などを解説したうえで、はじめての外壁塗装でも失敗しない塗料の選び方を解説します。
外壁ごとに適した塗料はあるの?
そもそも、「塗料の違い」とはどのようなものかを知っておきましょう。外壁塗装を検討している方であれば「シリコン塗装」や「ウレタン塗装」といった単語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。これらは塗料を生成する段階で使用する原材料(液体の種類や、含まれる樹脂の種類)が違うものであり、それによって用途や特徴、耐用年数も大きく異なります。
こうした豊富な種類の塗料の中から、ご自宅の外壁と相性の良いものを選択することが外壁塗装を成功させるカギ。
たとえば、多くの住宅で使用されている窯業系サイディングは、セメント系の外壁材であるため劣化していくと熱をためやすく、水を吸いやすい性質があります。よって、脆くなった基材を補強できるような含浸性のある下塗り材を採用する必要があります。一方、ALCの外壁材は吸水性に優れているという特徴があるため、防水性の高い塗料や湿気がこもらないようにするために透湿性の高い塗料がおすすめです。
このように、外壁の種類やダメージの進行状況によって適切な塗料は変わります。このことを理解したうえで、ご自宅の外壁にマッチした塗料を選ぶようにしましょう。
外壁塗装の塗料の種類とグレード
家の外壁塗装として使われている塗料は主に「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」の5種類です。基本的には性能や耐用年数が高いものほどグレードが高く、費用も高価なものになります。各塗料の価格帯やおおよその耐用年数については以下の通りです。
種類 | 価格 | 耐用年数 | メリット | デメリット |
アクリル塗料 | 安 | 3〜5年 | 費用がもっとも安い | 熱や紫外線に弱く、耐用年数が短い |
ウレタン塗料 | 5~8年 | 価格と機能のバランスがよい | 耐久性がそこまで高くない | |
シリコン塗料 | 8~12年 | 汚れにくく、バリエーションが豊富 | 硬くなりやすく、ひび割れする可能性がある | |
フッ素塗料 | 高 | 15~18年 | 耐久性、美観性が高い | 価格が高い |
無機塗料 | 20〜25年 | 耐久性が高く、カビが発生しづらい | 価格が非常に高い |
それでは、価格帯の安いものから順に特徴を見ていきましょう。
アクリル塗料
アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料です。アクリル塗料のメリット・デメリット
メリットはなんといっても費用の安さ。ウレタン塗料やシリコン塗料と比べて費用が抑えられるのに加えて、発色が良く失敗しにくいことも特徴のひとつです。デメリットは耐久性が低く、ほかの塗料と比べて頻繁に塗り替えが必要になることでしょう。コストパフォーマンスとしては決して良いとは言えず、現在外壁塗装ではあまり用いられていませんが、DIY感覚で短いスパンで外壁塗装を行いたいという方や、とにかく費用を安く抑えたいという方にはおすすめです。
アクリル塗料の費用と耐用年数
平米単価としては1000~1300円前後で、耐用年数は3~6年程度と言われています。紫外線に弱い、ひび割れしやすいなど耐久性は低め。外壁塗装としての持ちはあまり良くないため、定期的な塗り替えが必要になります。
ウレタン塗料
ウレタン塗料とは、ポリオール樹脂を主成分し、ポリイソシアネートと呼ばれる硬化剤と組み合わせて作られる塗料です。密着性や伸縮性に優れており、付帯部や木部の塗装にも採用されます。汎用性が高く、家具などでも幅広く使われています。ウレタン塗料のメリット・デメリット
ウレタン塗料は、柔らかい質感による密着性の高さゆえにさまざまな箇所に使える点と費用の安さがメリット。一方でデメリットは、耐久性があまり高くない点です。アクリル塗料に比べて耐用年数は長いものの、近年は15年以上持つような高耐久塗料も多く登場しており、グレードとしては低めです。
ウレタン塗料の費用と耐用年数
平米単価としては1200~1900円前後で、耐用年数は7~10年ほど。一昔前までは外壁塗装でもメジャーな塗料でしたが、アクリル塗料と同じく耐久性に乏しいため、近年はあまり使用されていません。雨樋(あまどい/屋根に流れる雨水を地上まで運ぶための装置)などの付帯部を中心に使われています。
シリコン塗料
シリコン塗料とは、主成分である合成樹脂にシリコンが含まれている塗料のこと。外壁塗装に使われる塗料としては長い間主流であり、各メーカーからさまざまな商品が出ています。シリコン塗料のメリット・デメリット
シリコン塗料のメリットとしては、汚れがつきにくく落ちやすい低汚染性と、熱や紫外線にも強い耐久性の高さです。これらの特徴から外部の影響を受けやすい外壁塗装に向いている塗料と言えるでしょう。また、商品のバリエーションが豊富なため、色にこだわりのある方にもおすすめです。一方デメリットは、塗膜が固くなりやすいため劣化が進むとひび割れにつながる点や、性質上重ね塗りが難しく技術を要する点が挙げられます。また、シリコンの含有量によって耐久性や性能に幅があるため、「シリコン塗料だから」と一概に良いわけではないことを理解しておきましょう。
「ガイソーウォールシリコン」は上記のようなメリットに加えて、カビや藻類などの微生物の発生を抑制する「防カビ・防藻性」や、艶のある仕上がりと高い光沢維持力が特徴。このように、商品によってさまざまな付帯効果があります。
シリコン塗料の費用と耐用年数
シリコン塗料は数多くのメーカーから出されているため費用も幅広いですが、平米単価としては1800~2000円ほどが一般的。耐用年数は8~12年ほどであり、アクリルやウレタンと比べて長持ちするため、外壁塗装に使う塗料としては十分なパフォーマンスと言えるでしょう。フッ素系塗料
続いて、フッ素塗料です。フッ素樹脂が配合された塗料のため優れた対候性・耐久性があります。一般住宅だけでなく、塗り替え難易度が高い大型建造物などに多く用いられています。フッ素系塗料のメリット・デメリット
硬い塗膜を形成するため紫外線に強く、頑丈な塗装を行えるのがメリット。外壁のほか、劣化しやすいシャッターなどにも適しています。デメリットとしては、ほかの外壁塗装と比べて費用が高くつく点です。費用がかかったとしても、できるだけ長持ちさせたいという方にはおすすめです。
フッ素系塗料の費用と耐用年数
フッ素塗料の平米単価としては3000~4500円程度、耐用年数は15~20年と言われています。これまでご紹介してきたシリコンと比べて、やはり高い印象を受けるかもしれませんが、それに見合う耐久性がある塗料です。無機塗料
フッ素系塗料と並ぶハイグレード塗料が「無機塗料」と呼ばれるものです。無機ハイブリッド塗料と呼ばれることもあるこちらの種類は、炭素を含まない無機物質を主成分とすることで変化しにくく、耐久性が高いのが特徴。無機塗料のメリット・デメリット
無機塗料は耐久性が非常に高く、長期間美しい外観を維持できる点がメリットです。ただしシリコン塗料など有機系塗料に比べて硬く、ひび割れしやすいといったデメリットもありますが、無機・有機成分をハイブリッド化することでバランスのとれた柔軟な塗膜を形成でき、カビ・藻類の発生も防ぐことが可能になります。ガイソーのなかでも最高級グレードである「ガイソーウォール無機ACE」はラジカル反応制御機能も持ち合わせており、チョーキングなどの劣化も防ぎながら一度の塗装で長期間住まいの外観を美しく保ち続けます。
無機塗料の費用・耐用年数
費用は4000~5500円程度。耐用年数は20年以上とフッ素塗料よりも長く、塗料のなかではハイグレードと言えるでしょう。ただし、耐用年数が非常に長いことで外壁以外のメンテナンスと周期が合わせづらく、一般住宅の塗装としてはなかなか選択肢に上がりづらい種類かもしれません。
水性・油性、1液型・2液型とは?
外壁塗装の塗料について調べていると、グレードとは別に「水性」「油性」や「1液型」「2液型」といった単語を目にするかと思います。これらの違いも塗料を選ぶうえで大切なので、知っておくようにしましょう。
水性と油性の違い
外壁の塗装を行う際、主剤と呼ばれる塗料の原材料(シリコン樹脂など)を水やシンナーなどで薄めて壁に塗装していくのですが、このとき原材料を水で溶かしたものを「水性」、シンナーなどの有機溶剤で溶かしたものを「油性」といいます。水性と油性の違いは下図の通りです。
水性塗料 | 油性塗料 | |
希釈液 | 水 | シンナー(有機溶剤) |
価格 | 安い | 高い |
耐久性 | 低い | 高い |
におい | 少ない | 強い |
外壁材や家の立地など環境によってもどちらを選ぶべきか変わるため、この点に関しては塗装業者にも一度相談してみることをおすすめします。
1液型と2液型の違い
水性塗料・油性塗料いずれにも、1液型と2液型があります。塗料として使える状態になるまでの「手間」の違いだと考えていただければ良いでしょう。塗料を水やシンナーなどの希釈液で薄めてすぐに使うことができる1液型に対して、2液型はまず主剤と硬化剤と呼ばれるものを混ぜ合わせる必要があります。
1液型 | 2液型 | |
特徴 | 主剤を水やシンナーで薄めるだけでよい | 主剤と硬化剤を混ぜ合わせたのちに希釈するので、2つの液を混ぜる必要がある |
価格 | 安い | 高い |
耐久性 | 低い | 高い |
塗料の使用期限 | 次の日も同じ塗料を使用可能 | 混ぜあわせた塗料はその日しか使えない |
塗料には艶ありと艶なしタイプがある
ほかにも、塗料の説明を見ていると「艶(光沢感)あり」や「艶消し」「マット仕上げ」などの言葉が出てきます。これらは仕上がりの違いだけで、好みの問題だろうと思われるかもしれませんが、外壁の性能や耐久性に影響する場合もあります。下図にメリット・デメリットをまとめましたのでご覧ください。
艶あり | 艶なし(マット) | |
メリット | ・汚れが付着しにくい ・耐久性が高い ・種類が豊富 |
・高級感のある仕上がり ・劣化による退色に強い |
デメリット | ・年数が経つにつれて艶感は減少する ・艶の加減によっては安っぽく見える |
・汚れがつきやすい ・艶ありと比較して耐久性が低い |
外壁塗装工事で失敗しないための塗料の選び方
多くの方にとって、外壁塗装は人生でそう何度も経験するものではありません。費用も時間もかかるうえに、家のイメージを大きく左右するため、「思っていた仕上がりと違った……」なんて失敗したくないですよね。最後に、外壁塗装工事で失敗しないための塗料の選び方をご紹介します。
迷ったら「シリコン塗料」「フッ素塗料」から検討しよう
本記事では5種類の塗料をご紹介しましたが、塗料業者によってはさらに多くの種類を扱っているところもあります。グレードやメリット・デメリットについてなんとなく理解できても、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いでしょう。迷ったときには、「シリコン塗料」か「フッ素塗料」から選ぶことをおすすめします。理由としては、外壁塗装として求める耐久性が十分であり、グレードとしても中ほどで高価格すぎないためです。
「外壁の塗り替えサイクルは10年」と言われているように、耐用年数が10年以上であるかどうかが一つのポイント。また、シリコン塗料は長い間主流塗料であったため各メーカーからさまざまな商品が出ており、好みの色を見つけやすくなっています。
さらに性能にもこだわりたい、劣化を防ぎたいという方はフッ素塗料も見てみるとよいでしょう。耐久性や性能としても優れており、近年はシリコン塗料以上に人気がある塗料と言えます。
メーカーを選ぶ際は色のラインナップも確認しよう
外壁塗装の失敗で多いのが「イメージしていた色と違った」というもの。たとえば「グレー系」といっても、黄みがかったグレーなのか、白に近いグレーなのかなど、できるだけ具体的にイメージしておくことが大切です。また、すべてのメーカーで同じ色を取り扱っているわけではありません。シリコン塗料でグレー系にしよう、と塗装業者と相談して決めたとしても、そのメーカーでイメージ通りの色があるかどうかを確かめるようにしましょう。
各塗料メーカーではそれぞれの色見本を出しています。できるだけ大きめの色見本を用意してもらい、光にあてたりしながら様々な状態で色を見極めることをおすすめします。
実際に過去の施工事例を見せてもらうことも大切
外壁塗装で主に使われている塗料とその違いについてご説明しましたが、冒頭でもお伝えしたように外壁や環境との相性が大切です。外壁と塗料の相性を気にせずに施工してしまうと、塗装工事の品質だけでなく外壁の劣化を促進させることになりかねません。せっかく外壁塗装をしたのに、すぐに塗り直しになるなどのトラブルは避けたいですよね。想像していた仕上がりと違った、適切な施工ではなかったといった事態を避けるためには、複数の専門業者に意見を聞いてみることが重要。どの外壁にはどの塗料が適しているか、予算に対してどの塗料が良いかなどアドバイスがもらえます。
その際に過去の施工例の資料を見せてもらうなどし、実際の仕上がりイメージや施工技術を確認しておくとよいでしょう。
ガイソーではメールでの相談や無料のお見積り依頼を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
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